空軍基地 2011 6 12

 私は、車で案内されて埼玉県狭山市に行ったことがあります。
場所は、狭山市駅付近だったと思います。
 その時、驚いたのは、
マンション(高層住宅)ぐらいの高さを戦闘機が飛んでいたことです。
初めて見たときは、一瞬、「あっ、墜落する」と思いました。
 しかし、地元の人の話では、「航空自衛隊の基地があるので、
飛行機が着陸態勢に入っているのを見たのでしょう」ということでした。
 それにしても、見ていると、次から次へと、
軍用輸送機などが高度を落として着陸態勢に入っていくのです。
高台から見ると、ほとんど民家の屋根近くを輸送機が飛んでいるように見えました。
 地元の人に聞くと、
「もう慣れてしまって、気にならない」とのことでした。
 確かに、歩いている人たちも、空を見上げることもなく、
全く無関心な様子でした。
 落ち着かなかったのは、私の方で、
なにしろ話をしていても、視野の片隅に軍用機が写るのです。
その上、軍用機が通過するたびに、騒音で会話が聞こえなくなるのです。
それでも、地元の人は、気にならない様子でした。
 私が、しつこく聞くと、
「自分の国を守っている軍隊だから、仕方ないです」という回答でした。
 住民が反対運動でもすれば、政府から補助金がもらえるのに、
そういうことは考えずに、意外な回答でした。
 埼玉県の人口は、700万人を超える人口密集の県であり、
全国の都道府県では、5番目に人口が多い県です。
 ここでは、住宅地の中に空軍基地があるようなものですが、
基地とうまく共存している地域と言えるでしょう。
 さて、写真家には、
もしかすると、マンションの近くを飛ぶ戦闘機という、
非日常的な写真が撮れるかもしれません。
(注)
 日本では、マンションとは、
鉄筋コンクリートの高層住宅のことを意味します。































































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